昨日公開された『北の桜守』を観に行った
サユリの120本めの主演映画だなんて今さら書く必要もなかろう
小百合が主演するいわゆる北の三部作は
『北の零年』『北のカナリア』そして今回の『北の桜守』だが
これで北シリーズは終章を迎えた
例の「北」も終章にしてほしいがそう一筋縄では行くまい
いきなりで恐縮だが
三部作の中では『桜守』がいちばんの出来といってよいと私には思える
何と言っても120作めに当たるという意気込みもあったろう
監督は「おくりびと」の滝田洋一
劇中には舞台が何度か登場するが
その監督はケラリーノ・サンドロヴィッチ
もっともどういう人だか私にはわからない
なかなか効果的かつきれいにまとまっていたと思う
音楽は小椋佳/星勝
吉永小百合は江連てつという名で登場する
その夫の若い日を阿部寛
この二人に長男と次男が居る
成人しての次男江連修二郎に堺雅人
その妻に篠原涼子
ほかに岸部一徳 釣瓶ら
物語は・・・
それを書くわけには行きませんが
最初の舞台は旧樺太
ここで敗戦を迎え日本本土への決死の帰還をするという話
実はこういう話は私の周りにもたくさんあります
私自身は縁故疎開で北海道に居て敗戦を迎えていますが
同年のクラスの仲間たちの中には
旧満州や旧ソ連からの引揚者の子どもたちも多かったのです
さて樺太から引き揚げて来たてつと修二郎は網走に住み着きます
どういう縁故があってのことか分かりませんがね
ここには同じ樺太からの引揚者である男・岸部一徳も居たりします
修二郎はアメリカに渡り
事業に成功して札幌に店を開きます
久々に網走を訪れてつと再開した修二郎は
てつを引き取り札幌で住もうと考えるのだが・・・
公式のブログなどもここら辺が限界となっていますので
これ以上は書きませんが
これはぜひ若い世代に観て欲しいと思った映画でした
実を言いますと
私が母や姉たちと疎開していたのは網走の隣町だったもので
親近感のようなものを感じましたし
例えば1945年8月22日という日が映画に出て来ますが
この日は敗戦後一週間めにあたるわけで
映画では重要な節目になっていますが
私自身は母たちとじゃがいも畑に居たりしています
個人的には極めて近場の物語だったという気がしています
そう言えば
明日13日は君の誕生日だったなぁ
映画で海を泳ぐシーンがあったけど
さすがだった
まだまだ元気だな