栃木県の観光地や温泉・保養地のほとんどは
日光・鬼怒川そして那須辺り
県の北側に集中しているわけですが
それを外れた各市町にも隠れた名勝や史跡があります
茂木町はその大部分が山地に覆われた感がありますが
それなりに棚田があったり
今回ご紹介する「洞門」があったりして
カメラマンたちのフィールドであったりしています
17日の月曜日に
もう稲刈りも終わったことと思いながら
入曽の棚田に出かけました
想像した通り稲刈りは一週間ほど前に終わったようで
稲木にはびっしりと稲藁が干してありました
棚田には電気柵が施してあり
猪も人も歓迎しないムード
相変わらず雲の多い天気では散策してみようかという気にもなりません
山道をトロトロと走って
牧野(まぎの)から茂木町の方へ下って行きました
途中に小深というところがあり
そこに「木須川の洞門」があるのを思い出して寄って見ることにしました
「洞門」つまり岩盤をくり抜いた「洞穴」に川が流れているイメージ
木須川にあるこの洞穴の長さは47mほど無論自然の河水が掘りぬいた洞門ではなくこの地域のひとたちが犠牲者も出しながら貫通させたものこの洞門が完成するまでは上流にあたる牧野方面からの河水は洞門の位置よりずっと右へ蛇行していたとのことで那珂川が氾濫すると木須川下流の小深辺りはしばしば洪水に見舞われていたそうですこの洞門を通すことで木須川の流れはストレートに那珂川に流れるようになり洪水も少なくなったということでしょうかこの地域の航空写真をYahooから拝借して位置関係を記入してみました
牧野側と小深側の間には高地があり木須川が大きく右に蛇行・迂回していたことがわかりますこの蛇行した部分は今は水田になっています洞門はこの図では黒く写っています高地に洞門を通したショートカットが「木須川の洞門」ですねもう少しカメラで引っ張ってみました手持ちですのでブレもありますが洞門の部分はこうなっています
鳥がいるのが見えます色が確認できませんでしたが立ち姿から見て多分アオサギだろうと思いますムラサキエノコログサ?茶でも紫とはこはいかに灰色サギを青サギというがごとし(^^;