電動スライサーです
おそらく栃木県で最小のパン屋ということになるでしょうか
ここはもう小さなサロンでもあるわけで
しばしばお客同士で自然に何となく和気藹々として親しくなる
そんな不思議なスペースでもあるようです
「こんな山ン中でこんなにボリュームのあるパン売ってて商売になるの?」
「そうそう安過ぎと違います?」
「ぜんぜん儲かりません」
お客の方がドヒャーッと大げさにのけ反ってくれます
「ま、趣味のパン屋つてところね」
「そうだよな」
「その上、片っ端から試作とやらをやるんですものね、たまりません」
お客さんの顔がちょっと翳ります
「もっと町の中へ出るとかは無いの」
「無い無いぜ~んぜん無い」
「いい所ですもね、ここ」
「いい所です」
こうしてこの見知らぬお客同士は
次に来た時は旧来の仲良しのようになるんですね(^_-)-☆
何の話をしようと思ったンだっけ
ああ、そうそうパンをスライスする機械の話やった・・・
時折パンを切ってくださいと頼まれるのです
「いいですけど、厚さもマチマチ、曲がったりしますけど・・・」
とウチのオソノさんが婉曲的にそう言います
「あっ、そんなの全然構わないの」
つまりパン切り包丁を持っていないので普通の包丁で切っているということらしい
それに
今時ごく普通の包丁すら家に置いていないという方もおられます
で
これまでは厨房へ運んで来て私が切ったりしていたのですが
それだって時には曲がったりしましてね(^^;
そういうわけで「パンスライサー」なる機械を
ついに
とうとう
やっと購入したというわけです
ドイツ製ですから
おもちゃではありません
ただし23ミリの幅までは切れますが
食パンの四枚切りは出来ません
食パン一斤の長さは約12センチですから
四枚切りをすると厚さは一枚が30ミリ厚になるのです
おかげで・・・
食パンもセーグルもフランスパンも
ありとあるお残りパンは「切断の刑」を受けましてご覧の通り トホホ
しばらくは毎食々々パンを黙々と食べ続けることになりました(^^;
これは「パンの刑」・・・というのか
どなたか付き合ってくださいますか?「パンの刑」に