ソバの花が今満開
福島県白河市南部から茨城県と栃木県の県境付近を南下 し
筑波山に至る山地を八溝山地と言いますが
その北側は「八溝蕎麦」の産地です
八溝蕎麦街道と呼ばれ美味しい蕎麦屋さが点々と並んでいます
私の住む益子町も含まれるわけで蕎麦好きにはたまりません(^^♪
ちょっと農地へ出るとこんな風景が広がります
ミゾソバが咲いているからです
こんな可愛らしい花
土手にまで上がって繁茂しているようです
**********
ぼちぼち秋空も広がって
すっかり刈り入れの済んだ水田で何かやっている人たちがいました
脱穀の終わった籾を水田に撒いたり
燃やして肥料にしたりするようですが
少しだけ分けていただいて
「野焼き」をしようというわけです
わが家の坂下の水田は I さんで
新米も分けて貰っています
自主流通米?
野焼きをやりたいと言ったら
「どうぞウチの畑でやったらいい」と
翌日にはさっそく籾の小山が出来ていました
野焼きと言ったって乾燥させてある壺はわずかに二つ
後は小物が僅かだというのに
ちょっと大げさじゃないの
病膏肓(やまいこうこう)に入るとか申しまして
どうでもわが手で土器を焼いてみたいという・・・
仕方がありません
野焼きは火を入れてから一昼夜はかかりますから
交代で火の番に付き合うことにしました
籾の小山の中央を窪ませて薪を組合わせて着火
作品は籾山の中に埋めてあります
土器は急速に温めると割れてしまうので
徐々に熱を伝えようというわけです
籾に火が着いて燃え始めたら残りの籾を被せて温度の上がるのを待ちます
中央に煙突を立てています
夕方までにはすべて灰となり
あちらこちらでは紅い炎が見えるくらいになりました
こよなく縄文人を敬愛する者が
石窯でパンを焼く時に使用する放射温度計を持ち出して温度を測定しています
でもね
燃やしている時にボコっと「嫌な音」がしましてね
どうやら土器に割れ目が入ったようです
縄文人もどれほどこの「嫌な音」を聞いたことでしょうね(^^;
あいにく夕方から小雨がぱらつき始め
急きょ古いトタンの波板を持ち出して上に被せました
明朝まで
何としても雨に掛からないようにしながら徐々に温度を下げなければなりません
翌日の朝
恐る恐る真っ黒になった籾殻を除けてみました
まだ燻ぶっている真っ黒な籾殻と同じ真っ黒な土器が現れました
ちょっと見には上出来に見える土器ですが
左のものは縦に割れ目が出来ていますし
右のものは乾燥させている段階で雨に当ててしまったためか
底が抜けてしまっていました
小さな湯飲みや猫たちは何とか無事でしたが
来年はもっとたくさんの「作品」を用意して
東京から大勢参加者を募って野焼きの会をやると
そんなのより
私ゃパン焼きの方がいいと思うんですがね
石窯にも久々に火を入れて
カンパーニュをごてっと焼きました