きょうは「山繭」の話
山繭は山に居るいわゆる天蚕
虫の話ですので
「虫の居所の悪い」方はパスしてください(^^;
くぬぎの森にはこんなものがあちらこちらに落ちています
これはヤママユの作った繭の抜け殻
蚕は「飼い蚕」で
絹糸を生産するために飼われますが
天蚕は山中で勝手に生活しているわけで
この繭から取れる絹糸は僅か
しかも最高の絹糸なのだそうですね
ヤママユはクヌギの葉が好きなようで
それで時折こんな抜け殻が落ちて来るのでしょう
春など幼虫も地面を這っていたりします
さてここからがモンダイ
あの大きな蛾など見たくないという方も居るでしょう
その画像を並べようというわけで
嫌いな方はスルーしてださいね(^_-)-☆
いわゆる「蝶」の中でもヤママユ一族は大世帯のようで
ヤママユガ科で括られています
上の画像のヤママユガは先ずはこの辺りでたくさん見られる種類のようですが
秋を迎えて翅もぼろぼろ
夏の夜の明かりを求めてやって来ていた頃の精彩は見る影もありませんね(^^;
秋の蛾の取る火も無しやひもすがら
相変わらずヘタクソに「苦吟」をしています
だってね
「繭」は春の季語ですし
「火取り虫」は夏の季語
ダブルのは癪ですから「秋の蛾」で逃げたのです(^^;
「火取り虫」ですか?
夏の夕方から夜遅くまで窓辺に訪れる蛾のことでね
こいつがろうそくや行灯の火を消してしまうというので「火取り虫」
夜な夜な訪れては不実を訴えるようなと感じる御仁も多いのでしょう
ほとほとと窓を叩いて中へ入れろと言っているように見えるのでしょうか
入れたが最後・・・怖いお話です
僕にはついに関係の無かった話ですがね
ところで
このヤママユガを写真に写してみて
思わぬことに気付きました
俗に目玉に例えられるあの大きな紋って透き通っているのですが
ご存じでしたか?
左の「目玉紋」が透き通っていて防虫網の格子が見えています
もう少し拡大してみました
昔々のフィルムカメラでは
フィルム上の粒子の細かさ次第で拡大にも限度がありましたけど
パソコンの画像も原理的には似たようなものですが
ずっと細かいところまで拡大出来るわけで
気付かなかったようなものが見えるんですね
この目玉の中の「原稿用紙」に何か書いてあるようですが
見えますか
「あいつは女帝気取りだな」と
書いてあるようですが
・・・どうぞ拡大してみてください(^^;